| 最優秀賞 |
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▲大田宏泰(67) 山口県山口市
▲選評:端的でわかりやすく次に示すようなメッセージが的確に盛り込まれている。もはやこれ以上の自然破壊は許されない。残されている自然を保全し、壊している自然は再生を目指し、自然との共生を図っていくことが、襲い来る温暖化の危機を防ぐ防波堤になるのだ。さらには、海岸線に囲まれている下関にとって、重要な要素である「防波堤」を用い、土地柄と合ったイメージで表現されている点も評価できる。
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優秀賞 |
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▲吉武辰哉(16) [山口県立下関工業高等学校2年] 山口県下関市
▲選評:誰にとっても響いてくる当たり前のことを表現して、しかも何とも力強い訴えになっている。まっすぐ受け止めて、何らかの実践行動に向かっていく心根を持つよう、誰の胸にも静かに迫ってくる。
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▲柴田光恵(17) [東海大相模高校2年] 東京都世田谷区
▲選評:高熱で苦しんで泣き出している地球。病の原因は人間の仕業に違いない。「Stop 地球温暖化クリニック」という病院で処方してもらった解熱剤のクスリ袋のアイデアと念の入った「用法」や「注意書き」の文面。そして、はちきれんばかりに訴えたい内容をびっしりと紙面一杯に埋め尽くす発想と手書きの素朴な味わい。それらのいずれも多くの人々への思いのこもったアピールに結びつい
ている。
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▲青木 豊(50) 東京都八王子市
▲選評:浮世絵をも思わせる洗練されたタッチの図柄に引きつけられる。「何だろう」とユーモラスで美しい図柄に引き込まれ、目を凝らしているうちに地球が陥っている深刻な課題に気づかされ、ぞっとする。地球表面から排出される炭酸ガスなどの温室効果ガスによって大気圏内に温室の膜ができ、温暖化がとめどなく進んでいく不気味さが見事にビジュアル化されている。
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佳作 |
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▲長井さわ子(49) 北九州市八幡西区
▲選評:ただひたすら便利さを追求し続けてきたこと自体を問いかけ、省みることなしに恐らく温暖化防止はできないに違いない。人間にとっての都合だけで自然や地球とかかわってきて、そのような人間の営みが何をもたらしているのか、いま一度十分に省みることから始めよう、と静かに率直に訴えている。
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▲千葉汐音(12) [宇都宮市立泉が丘小学校6年] 栃木県宇都宮市
▲選評:わっ、よくもこんなにまで、と誰にも気づかせる写真は、まさに自分の生き方の蓄積をそのまま示す証拠でもある。それによって、モノを大事にし、モノを使いきることの大切さをきちんと訴えている。モノの持つ可能性を存分に活かしきれないことこそ、正に「モッタイナイ」。その「モッタイナイ」精神で、モノを使い切る実践をずっと続けてきた証拠をだれにもわかるように示しながら、「eco(エコ)」実践を促す強い呼びかけとなっている。
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▲中本由美(18) 山口県岩国市
▲選評:今年の猛暑さながらに、汗を拭き拭き、いかにも暑い。地球を人(ヒト)になぞらえるのも、ここまでくると愛らしい。「地球のうめきをどれほど聴き取れるのか」と、わたしたちに訴えてもいる。
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▲福富鈴子(36) [株式会社パルデザイン] 茨城県つくば市
▲選評:「もったいなーい」というさまざまな叫びの吹き出し集まりで地球を冷まそう、という絵本風のデザインがよくできている。やさしいタッチはなじみやすく、「もったいないが、地球を冷ます」も素晴らしいメッセージである。ただ「もったいない」のは、「もったいなーい」が、「ムダや過剰をなくそう」という過分や行き過ぎを戒める、あるいは程よい使い方ではないことを指摘する事柄だけに限られてしまっていることである。佳作の使いきった鉛筆の写真のポスターのように、モノを十分に使い切らず、モノが有する潜在能力を十分に発揮させないことが実は「もったいない」のでもある。だから、地球を温暖化に追いやって、さまざまな生命を育む能力を発揮させなくしてしまうことこそ「もったいない」のではないか。「もったいなーい」のさまざまな訴えを通していろいろ考えさせられる。
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地球温暖化を止めるためー我が家の11年の記録―
今から11年前、私の家で、ひとつ、新しい活動が始まりました。私の祖母は、沖縄生まれ。沖縄の地上戦で、兄弟3人を失いました。祖母は、私が小学生になるとすぐ、戦争の話を始めました。「戦中は、何かと暗かった。私たちは、その暗さが怖かった。電気がつかないからね。できたら、1日中、電気を使わないっていうのを、体験してみてほしいの。確かに、戦中とは違うけど、それでも、お墓に隠れて生き延びて来た人たちの気持ちがわかると思うから。」
この話を聞いてから、私たちは話し合いました。その結果、毎週一回、1日中、電気を使わないことにしたのです。その日を、我が家では、『電気を使わない日』と呼んでいます。
しかし、この取り組みに、曲折がなかったわけではありません。まず、問題になったのが、冷蔵庫。一日中、電気を止めたら、なま物が腐ってしまいました。また、水道の代わりに、風呂の残り湯を活用するようにしていたのですが、残り湯で炊いたご飯が不評で、断念しました。さらに、タイマーのあるビデオや時計。後で、マニュアルを手に再調整するのが面倒ということで、これも、除外ということになりました。
だから、『電気を使わない日』は、厳密には、電気を、2 4 時間使わない日ではなくなりました。結果的に、ずっと貫いて来たのは、電灯を全く点けないことと、夏はクーラーを、冬は暖房を、一切使わないことでした。しかし、たったこれだけの活動で、電気代が、毎月8
, 0 0 0 円から1 0 , 0 0 0 円ほど安くなりました。
まる一日、電気を使わないのは、つらいことです。今年の夏は、特に暑く、『電気を使わない日』当日の室内の最高気温が、3 7 度という日もありました。しかし、そんな時は、図書館に、私は、一時移動することにしています。また、夏、一番辛いのは、夜、寝苦しいことです。そこで、我が家では、い草のゴザを、床の上に敷いて休むことにしています。
い草のゴザを敷いてから、いくつかの変化が現れました。まず、わが街、東京では、夜でも気温が下がらない日々が、真夏、続きます。そのような中、クーラー無しで眠るのは大変です。ところが、い草のゴザを敷いてから、不思議なほど早く寝付けるようになったのです。い草がひんやりしているからなのか、床が冷たいためかは、よくわかりません。しかし、早く休めるようになったのは驚きです。
また、夏、気になるのが汗の臭いです。私は、汗をかかない方なのですが、それでも、さすがに、夜間2 5 度を超える日には、汗だくになってしまいます。ところが、い草のござを敷いて眠るようになってからは、朝起きても、自分の体から全く嫌な臭いがしなくなりました。その代わり、い草の匂いが、体に満ちているのです。おかげで、暑い夏も、朝から心地よい匂いに満たされています。
こうして、1 1 年の間、様々な工夫をしながら、私の家では、毎週火曜日の『電気を使わない日』を続けてきました。その結果、わかったこと。それは、『電気を使わない日』が、間違いなく、二酸化炭素排出量を減らし、地球環境のためになっているということ。そして、こうして努力することが、実は、自分を強くしてくれているという実感でした。
生きる力を与えてくれている、『電気を使わない日』。私たちは、これからも、この試みを、ずっと続けて行きます。 |
▲岡部達美(17) [東京都立田柄高校] 東京都渋谷区
▲選評:自分の家での「電気を使わない日」の実践報告が淡々とリアルに綴られている。実際にそういう日を週に1回実践してみる。さまざまな困難が伴う。電気を停止できない部分もある。できる範囲で柔軟に試みを続ける。辛い時は対応策に工夫をこらす。実践による困難や葛藤から今の文明生活に対する反省や省察が込められる。と同時に、この週1日の「電気を使わない日」の実践を通して「自分を強くしてくれる」という生きる力の実感が正直で素晴らしい。何気ないことのようにも映るが、試みの実践によって感じ取れることの大きさが伝わってくる。
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